見直される「昼寝」の習慣 さまざまな効能とは

2019.03.30

見直される「昼寝」の習慣 さまざまな効能とは
スペインの昼寝の習慣「シエスタ」は、南欧の人々ののんびりした生活の象徴として、日本では揶揄されることが多かったのです。 ところが近年、この昼寝の効能が科学の分野で見直され、それに準じるようにさまざまな会社で昼寝の習慣を取り入れています。昼寝をすることのメリットとはいったいどのようなものでしょうか。

昼寝によって高まる決断力

2018年10月、英国のブリストル大学が昼寝によって決断力が向上するという研究を、医学誌『ジャーナル・オブ・スリープ・リサーチ』に発表しました。 ブリストル大学は、年齢の異なる16人に実験に参加してもらい、昼寝をするグループとしないグループに分け、さまざまなテストを実施したのです。 それによると、昼寝をしたグループは昼寝をした後の解答の早さが顕著になりました。とくに、難しい問題に対して、昼寝をしたグループとしなかったグループの解答時間の差が非常に大きいことが明らかになったのです。 ブリストル大学ではテストの結果を受けて、昼寝をすることで脳の機能が精緻化したのではと推測しているそうです。また、重大な決定を行う際には、夜間の睡眠だけではなく昼寝の睡眠によってより意思決定に肯定的な影響を及ぼすことも報告しています。

記憶力や創造性も向上、さらには高血圧の人も昼寝!

昼食の後に眠くなるのは、思春期の若者ならば当然のことです。 アメリカのデラウェア大学の研究では、学生たちにとっても30分ほどの昼寝は記憶力や注意力の回復に有益としています。 さらに、「ナショナル・スリープ・ファンデーション」も、昼寝をした後は創造性が40パーセントも向上することを理由に、昼寝を推奨しているのです。 こうした精神や脳だけではありません。高血圧の人も、午後の昼寝が非常に有効であるという研究結果がいくつか出ています。

世界中で昼寝を見直す動き

昼寝による生産力の向上が明らかになったことで、昼寝のスペースを設ける企業も増えてきました。 グーグルやナイキといった大手の企業には、光や音を遮る昼寝や瞑想用の部屋が用意されています。早いところでは、1990年代からすでに昼寝のシステムを導入しているというアメリカ、近年はますますこうした動きが活発になってきました。 また、ニューヨークのマンハッタンではほぼ1年前に、「Nap York」というウェルネスセンターがオープンしました。料金は30分で15ドル。決して安くはないのですが、防音とプライバシーが保証されたこの空間を、ニューヨークの大企業のマネージャーから旅行者まで利用し盛況だということです。 日本でも、こうしたアメリカの動きを受けて昼寝の導入を考える企業が増えるかもしれません。

最後に

午後に睡魔に襲われるとは気合が足りない、という風潮がまだまだ残る日本。しかし、昼食後に眠くなるというのは生理的にも自然の現象であり、コーヒーをがぶ飲みしてそれを克服しようとしてもなかなかできることではありません。 ありがたいことに、最近の「人間的」な研究は、午後の昼寝を推奨してくれるものばかりです。ただし、科学の分野で推奨されている昼寝の時間は30分ほど。それ以上の昼寝は、夜の睡眠に差し支えるのだそうです。 30分ほどの午後の昼寝によって再び活力を取り戻せるのならば、企業にとっても個人にとっても、また学生たちにとってもいいことずくめですね。  

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